あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

静かなるドン

静かなるドン1 Kindle版

 

・「静かなるドン」 新田たつお

これ、実は中学の時から友人に借りて読んでます。

現在77巻まで出ています。新刊が出るたび、友人に借り続けてはや10年以上・・・。ドンと共に交友も続いているという、ロングヒット作品ですね。

ドラマ、映画にもなったのでご存知の方も多いはず。

昼はサラリーマン、夜はヤクザのドンという設定です。

 

開始当初は絵が未熟なので、受け付けないという理由で読んでない人が周りに結構いるのですが、絵も今ではだいぶ上手いですよ。またタイトルからしてパクリであり、組の名前(新鮮組)や登場人物の名前も新撰組隊員や幕末の志士などからパクっているので、コメディのニュアンスもあるのですが、巻数に比例してシリアス度が増してきています。

この作品をひとことで言えば、まさにヤクザ・エンターテイメント!読んだ事ない方は、ブック・オフなどでまず1~5巻ぐらいを立ち読みして下さい。絵が多いので、1巻あたり10分程度で読めます。本当に。ストーリー展開もテンポがいいので、一気に読めます。

まぁ、なにせ77巻も出てるので、今からハマったところで調達するのが大変だという難点もありますが・・・。(薦めておきながら言うなー)

本当に面白いんです!ある程度までは立ち読みで済ませて、新刊はコンビニで立ち読みを。って、皆さんがそこまでする必要は全くありません。とりあえずこのマンガは面白いという事をお伝えしたかった次第です・・・。

昼の仕事が好きだけど、夜のヤクザの仕事もやめられない主人公の静也が敵対する組織との抗争に巻き込まれつつも何とか解決していくというストーリーが基本です。絶体絶命の危機に陥っても、結局助かってしまうという「マンガ的展開」なのですが、それでもそこが軽いノリであり、「これはマンガ以上でも以下でもない、マンガです。娯楽作品です。楽しんで下さい。」と主張してる感じがして、そこが良いです。気楽に楽しめるマンガです。

しかし最初は関東の新鮮組vs関西の鬼州組の抗争がメインだったのに、最近ではチャイニーズマフィアとかシチリアマフィアとまで対立していました。だいぶ話が大きくなってきたなぁと思います。どう決着をつけるのか。人気作品だけに、納得いく終わり方をして欲しいものです。静也はいずれヤクザが世の中からなくなればいいと過去に言っており、「何か悲愴な覚悟をしている」と恋人の秋野さんに感づかれています。結末が気になります。

このマンガの最大の魅力は個性的なキャラクターがいっぱい登場するところです。私が好きな登場人物は静也の妹・静子や母・妙というイカれた同性のキャラ、また鳴戸・龍宝、最近では斉藤始といった二枚目キャラです。主人公の静也も昼は冴えないのですが、ヤクザとしてはかなり強い所がかっこいいです。しかし抜群にかっこいいのはやはり龍宝です。この二枚目キャラにより、女性ファンもきっと多いと勝手に私は推測します。

画像は左が龍宝、右が静也です。龍宝の載ってる表紙はこの巻しかなかったようです。顔というよりキャラ的にかっこいいんですけどね。

さらに、作者が大阪出身なので鬼州組のヤクザが使う関西弁もしっかりしています。たまにあるじゃないですか、映画でもマンガでも変な関西弁を使っている作品が。あれは大阪人としては興醒めしてしまいますよね。偽者かよーって。その点、このマンガはヤクザが正しい関西弁を使っているのでリアリティがあります。大阪人も納得です。

かなりこのマンガに関しては長年のファンだというのもあって、長く語ってしまいました。読んだ事がない方にはチンプンカンプンですみません。

しかし機会あらばご一読されることをお薦めいたします。

 

最後まで読んで下さった方、感謝です。