あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

『パフューム』

 

映画「パフューム」を観ました。

 

なんか、予想以上に壮絶な内容でした。ラストは衝撃的で、ややへこみました。ラストが全く予想できない展開で、驚きの連続です。

 

臭覚が鋭い主人公が、究極の香水を作るために殺人を重ねるのですが、周りの人はその目的が分からないから気味悪がっていたのは納得です。主人公の演技はなかなか凄かったです。女の視点からしたらほんとに気持ち悪い・・・。香り作りの才能はもの凄いのに、あの香りを作るのに執着したがために、結局あんな人生に・・・。可哀相な気もしました。才能がありすぎるのも困りものなんでしょうか。無い私には分かりませんが。

 

しかし最後全ての人にあんなに影響を与える香水ってどんな香りなわけ?とかその香りの原料が人?美人=いい香りってこと?とか考え出したら訳が分からなくて終盤ついていけてない感じがしました。映像とかすごく凝ってたし、あらゆるものの香りを感じそうなぐらいでしたが、主人公については謎なままで終わってしまいました。後で友人に聞いたら分かったような気になりましたが。結構難しかったです。

 

主人公の香水作りの師匠役がダスティン・ホフマンでした。「この先生ダスティン・ホフマンに似てるー。」とか思ってたら本人だったのでちょっと嬉しくなりました。レインマン以来に見たかも。普通のおじさん的な役どころでした。時代を感じました。

 

「パフューム」観て、また香水が欲しくなりました。私は結構香水好きです。デパートに入った時の香水売り場からくる香りはたまりません。また、色んな香りにもこれから注目していきたいな、とか思いました。

 

意外とにおいって記憶と強烈に繋がってますよね。夕飯時の家々から匂いで「あ、はよ家に帰らないとお母さんに怒られる。」と思ってしまったりとか。あと春が来るにおいも私分かるんですよね。春一番の前ぐらいに風のにおいが変わるでしょう。あれが4月という新学期とか生活の区切りで気持ち新たにする心情と結びついてるんですよね。「また新しい友達できるかな、先生は誰かな、勉強ついていけるかな。」的な期待と不安の入り混じった気持ちとか。私も実はにおいに敏感なのかもしれません。迷惑なのは口臭や体臭のひどい人。いち早く察知してしまうのが損な気分です。

 

においについて再確認したくなる映画でしたね。

パフューム 公式ページ