あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

東野圭吾の文庫本 その1

「宿命」えぇー!とびっくりするオチでした。

 

「その2」はこちら

 

最近友人Aに東野圭吾の文庫本をたくさん借りて、通勤電車内で読んでおります。だいたい数日で1冊読み終わってしまいます。読み始めると熱中してしまい、電車が着くのが早いこと早いこと。貸してくれた友人Aに感謝です。かなり東野圭吾の文庫本を持ってるようです。人気作家なんだなぁと思いました。 続きに、簡単に感想を読み終える度に書いておこうと思います。 時間が経つとどれを読んだか忘れてしまいますもんね・・・。

 

以下の作品、まだ読んでない方はご注意。

11文字の殺人
あの頃の誰か
ある閉ざされた雪の山荘で
ウインクで乾杯(香子の夢)
おれは非情勤
カッコウの卵は誰のもの
ガリレオの苦悩
さまよう刃
しのぶセンセにサヨナラ
ダイイング・アイ
どちらかが彼女を殺した
ナミヤ雑貨店の奇蹟
パラレルワールド・ラブストーリー
プラチナデータ
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
ブルータスの心臓
マスカレード・イブ
マスカレード・ゲーム
マスカレード・ナイト
マスカレード・ホテル

むかし僕が死んだ家
ラプラスの魔女
レイクサイド
悪意
仮面山荘殺人事件
回廊亭殺人事件
怪しい人びと
怪笑小説
学生街の殺人
危険なビーナス
希望の糸
祈りの幕が下りる時
虚ろな十字架
虚像の道化師
禁断の魔術
幻夜
黒笑小説
殺人の門
殺人現場は雲の上
使命と魂のリミット
私が彼を殺した
時生
手紙
十字屋敷のピエロ
宿命
新参者
真夏の方程式
人魚の眠る家
聖女の救済
赤い指
雪煙チェイス
素敵な日本人
卒業
探偵ガリレオ
探偵倶楽部
超・殺人事件
鳥人計画
沈黙のパレード
天空の蜂
透明な螺旋
同級生
毒笑小説
白銀ジャック
白馬山荘殺人事件
白夜行
犯人のいない殺人の夜
秘密
美しき凶器
分身
変身
片想い
放課後
魔球
眠りの森
夢幻花
名探偵の呪縛
名探偵の掟
夜明けの街で
予知夢
容疑者Xの献身
流星の絆
浪花少年探偵団
歪笑小説

 

既読

容疑者Xの献身

犯罪ストーリーは予測できるものの、人物の心の動きにハラハラしました。初の東野作品、読みやすいなという印象です。

パラレルワールド・ラブストーリー

なぜかマンガの「H2」を思い出してしまいました。結末は納得いきませんが、経過が面白かったです。

◆天空の蜂

犯人の動機を数ヶ月経ち、もう忘れてしまいました・・・。重いテーマだな、という印象です。きっと私も平和ボケしているのでしょう。

探偵ガリレオ

湯川のキャラはいいと思うんですが、短編集はちょっと印象に残りません。ただ科学や物理などの面白さを教えてくれるかも。

◆予知夢

探偵ガリレオ」と同じく、小ネタ集的な感じがします。気軽に読むにはいいです。お風呂とかトイレとか。

◆宿命

結末にビックリ仰天です。そんなのあり?双子って結末は強引な。これはまさに「タッチ」じゃないですか。作者はあだち充のファン?冗談はさておき、刑事がちょっと気の毒でした。切ない話です。

◆変身

自分が自分でいられるって幸せなことなんだなぁと思ったり。最後はハッピーエンドに終わったかもしれませんが、複雑でした。

ブルータスの心臓

なぜかこの作品だけ3分の1読んだ時点で犯人が分かってしまいました。チョイ役と思われた人を意外にも引っ張ってましたからね。ロボットはどうしても怖いイメージがあります。

どちらかが彼女を殺した

結局誰が犯人やねん!と最後まで分からなくてイライラしました。私には難しいです。ちょっとストーリーが現実離れしてたのが残念です。

 ◆仮面山荘殺人事件

嘘臭いなぁとは思ってましたが、全部芝居とは。そうだったのかぁーと読後のスッキリ感がありました。

鳥人計画

この作品ほど真犯人に腹が経った作品はあまりないかも。逮捕されてないし。何か感情移入しにくい作品でした。

◆時生

これは、ちょっと泣けました。結末は分かってるのに、読んだ後が清々しいです。何があっても親に感謝です。 

◆ある閉ざされた雪の山荘で

仮面山荘殺人事件ほどの意外性が無かったです。へぇーそうだったのかぁという感想が残りました。主人公達にとってよく分からない状況というのは、読者にとっても余り面白くないですね。

◆手紙

これは犯罪を起こそうとしている人間に読ませたい作品ですねぇ。面白かったです。お兄ちゃんの不器用さが泣けます。

◆卒業

雪月花殺人ゲーム なかなかトリックがややこしく理解できず。それよりも、大学生の人間関係が興味深かったです。男女7人夏物語か?全く関係のない懐かしいドラマを思い出しました。ふとした事でもつれてしまうというのは、よくありますよね。茶道部元顧問の先生が素敵。

◆学生街の殺人

読んだ後これは重く沈んだ気分になります。救いがない。どうしても主人公に感情移入してしまうので、悲しいラストです。そんな人間関係が私の周囲にはないです。謎解きは中盤なんだかダラダラした印象を受けました。

11文字の殺人

動機、経緯がちょっと分かりにくかったです。殺さざるを得ない状況ではないからかも。犯人の性別は最初から何となく分かりますね。事情が判明しても、スッキリしない感がありますが、テンポよく一気に読めました。 

◆魔球

泣けます。これは、動機にも説得力があって面白かったです。野球をよく観ますが、色々あるだろうなとか思ったり。まぁ武志みたいな高校生はそういないでしょうけども。 

◆眠りの森

加賀恭一郎はガリレオより人間臭くて共感できるキャラです。事件の発端である殺人未遂事件からの経緯はちょっと動機が弱い気がしますが。それだけバレエダンサーはひたむきなんだなぁと想像するしかありません。 

◆同級生

なんだか登場する高校生が大人びています。私が高校生の頃は本当に平和だったなぁとしみじみ。学校という箱に収まってても人間それぞれだよなぁとか思いました。

◆むかし僕が死んだ家

そうだったのかぁと謎が解けて最後はスッキリしました。私は幸せな子供時代を過ごしたなぁと親に感謝です。 

◆おれは非情勤

今の子供はませてるのかなぁ、とか思ったり。なかなか主人公のキャラクターが良かったです。面白く読みました。 

◆怪笑小説

日常の「あるある」だなぁと。誰にでも起こりえそうな内容。軽くて読みやすかったです。 

◆犯人のいない殺人の夜

先が気になる話ばかりで、一気に読んでしまいました。やるせない読後感です。 

白夜行

これは凄まじいストーリー。読み終わった後は呆然です。最後の二人の心境を知りたいです。 

◆放課後

自分の高校時代とかけ離れた内容でした。一種の青春ドラマだなぁという感じ。

◆ レイクサイド

こちらは昼ドラになりそうな。お受験もこうなると怖い材料です。 

◆白馬山荘殺人事件

伏線がありまくり。推理力がない私は「はぁーそうだったのか」と後で理解して納得。 

さまよう刃

気分が悪くなる内容でした。いや、作品としては素晴らしいんです。ただテーマが重く。日本の将来は大丈夫なのかしらと不安になります。悪い人間は隔離して欲しいです。 

◆黒笑小説

文壇事情ってこんなのかしら、と楽しく読めました。重い作品の合間にこういうものも読まないと、ちょっとね。

浪花少年探偵団

やや大阪弁がデフォルメされてましたが、内容としてはセンセのキャラクターと子供達が生き生きしているので楽しく読めました。

◆怪しい人びと

なるほどなぁと。一見普通に見える人でも中身までは分かりませんってところがミステリーですね。さすがの発想力だと思いました。 

幻夜

主人公の女の方に全く共感できなかったのが残念。過程は面白かったんですけど、結局どうしたかったのかが不明で、腑に落ちませんでした。 

◆秘密

中盤気持ち悪い展開でした。そして悲しい話です。夫婦もいろいろだよなぁとか思ったり。 

名探偵の掟

面白かったです。推理小説、あぁそういえばそうだなぁと。解説にも書かれてた口を開けて謎解きを待つだけの読者ってまさに私のことです。 

◆十字屋敷のピエロ

なるほどなぁ!とトリックに納得。いっぱい伏線や家の間取り図などがあっても気づかない私です。謎解き小説として面白かったです。 

◆悪意

すごい内容でした!動機が二転三転。それでも、本の残りページ数から「まだ何か先にあるな?」という予感はありましたが。感服。 

◆名探偵の呪縛

これはなんか、難しい話でした。推理小説の定義って難しいですが、まぁカテゴリにこだわらず、面白ければいいんじゃないかなと思います。 

私が彼を殺した

さっぱり誰が犯人やらわかりませんでした。自身で謎解きは苦手です。ストーリー的に面白かったからまぁ解説サイト見て納得するとします。  

◆分身

これはダメです。いえ、小説としてはいいんですが、実際にあったらダメな事です。ブラックジャックの本間先生も言っていました。「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」と。自然が一番なのかと。あと母性についても考えさせられました。私もいつか子供ができるのか、それともできない場合はどうするのか・・・。重いテーマでした。

◆赤い指

途中まで、「なんだこの話は!酷すぎる!」と思っていたのですが、ラストはいきなり素晴らしい話に。ダメ家族とは別のところで感動する話が待っていました。結婚してから親の有り難みを急に実感してしまった私には泣ける話でした。高齢化社会、将来に備えておかねばと思います。 

◆回廊亭殺人事件

なんかモテない女の悲しい話になってしまって・・・。身につまされるような。動機もトリックも中途半端なストーリーだったと思います。 

◆殺人の門

東野作品で初めて終盤読み飛ばしてしまいました。動機が弱すぎるし、なんだか間延びしてしまって。これは、イマイチな作品でした。殺意の深層には迫れていないと思います。 

◆片想い

主人公夫妻に魅力がなく。テーマは重いし、納得する部分もありますがなんだか中途半端なストーリーでした。色々盛り込んでるからかな。 

◆美しき凶器

切ない終わり方でした。女ターミネーターを思い出します。でも弱点があったんですね。最後は一人残った犯人をむしろ殺して欲しいなぁとか思ってしまいました。 

◆探偵倶楽部

ストーリーは「ほぉーなるほどなぁ。」という感じでしたが、探偵二人のキャラクターが気になります。久々短編集を読んで、やっぱ気楽に読めるなぁと思いました。  

◆使命と魂のリミット

主人公のひとりよがりで終盤まで話が進んでしまうのが少し残念。やっぱり、の結末でした。最後はほんまええ話やなぁって感じです。あそこまで疑ってたのがコロッと変わるのかなぁと少し不思議でしたが。内容は軽く、珍しく感動ものでした。

◆夜明けの街で

うーん、サスペンスなのか、恋愛物なのかどっちつかずなイメージがありました。殺人事件がなくても面白い話になりそうだったのに。真相は意外でしたけどね。なぜか今回登場人物いずれにも感情移入できず。魅力をあまり感じませんでした。二人の最後も尻切れトンボ的で。少し残念。

◆ダイイング・アイ

怖かったです。真相が現実離れしたオチだったので少しガッカリしましたが、ハラハラしながら最後まで一気に読めました。運転にはお互い気を付けなければいけませんね。 

◆白銀ジャック

えらいあっさりした内容で驚きました。なんとなく予測できた展開。薄い印象です。ウィンタースポーツが大嫌いな私にはあまり興味が持てなかったのかも。

◆あの頃の誰か

短編集です。著者は不本意な作品もあるようにあとがきに書いていますが、結構面白かったです。色々書ける、器用な作家だと思います。軽く一気に読み終えることができました。秘密のオリジナル作というのもありました。秘密は、着想が面白いなと思うんですけど、どうも生理的に受け付けない話で。有り得ない話ですから、ファンタジーと思えばいいのでしょうね。

流星の絆

意外な犯人に納得がいきません。動機もいまいち。あの、自分の職業をきっちりやる人が、そんな社会に反する事をするように思えません。しかも殺した人間にも子供がいる事を知っているし。踏みとどまると思うんですよねぇ。説得力が無かったです。普通に通勤時の暇つぶしにはなりましたけど、読んでいくワクワク感が少な目でした。

◆しのぶセンセにサヨナラ

こんな先生いたら面白いのになぁーと和む短編集でした。東野圭吾にしてはあっさりしたストーリー展開で気軽に読めました。 

◆歪笑小説

一気に読める軽快な短編集でした。さすが小説家だけあって、こうした内情のパロディは詳しく、面白いです。

プラチナデータ

まさにSFでした。一気に読んでしまいました。犯人の動機があまりよくわからず。実際に解析システムがあったらどうなるかなーと想像したら面白いです。

◆聖女の救済

半日で一気に読み終わりました。意外と単純なトリックだけど、確かに不可能に思えます。面白かったです。まぁ被害者はクズ男ですね。 

カッコウの卵は誰のもの

うーん、動機が弱くて結末がとってつけたような感じです。ご都合主義的な。いまいち。

ガリレオの苦悩

気軽に読める短編集でした。先が気になるので、一気に読めます。恩師の話は切なく、最後の犯人は今時のおかしい犯人。動機が同情できない話が多かったです。

◆禁断の魔術

読んだ事あるか。流し読みしてしまう。お姉さん、体調悪かったら休んで。しっかりした人物という割に最期が愚かで弟が可哀想です。ライトな昼のサスペンスドラマになりそう。

祈りの幕が下りる時

号泣。これは加賀恭一郎シリーズ最高傑作では?よく練られています。加賀恭一郎も家庭持って幸せになって欲しい。雰囲気が少し砂の器っぽかったです。悲しい話でした。

ラプラスの魔女

科学的な事は難しいけど、そんな事も起こりうるのかしら。まぁSF小説ですね。出てくる子供に子供らしさがないのが悲しいところです。最後の後日談が物足りない感じでした。

 

arutamaso.hateblo.jp

 

未読