あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

薔薇のために

薔薇のために(1) (フラワーコミックス)

薔薇のために(16) (フラワーコミックス) Kindle版 吉村明美

大学時代に友人Mが「面白いから読んでみて」と貸してくれた『薔薇のために』。読んでみたらめちゃんこ面白かったのを覚えていて、何かの拍子に最近また思い出して読みたいと思い、ネットで文庫版の中古ですが全巻セットを購入しました。思えば『ハッピーマニア』も友人Mが教えてくれたのでした。家に泊まりに行った時ずっとハッピーマニアを読んでいたようなかすかな記憶が…。ありがとう、M。

届いて早速一気読みしました。やはり間違いなく面白いです。学生時代に読んでいた時は恋愛模様に注目していたような気がしますが、今となっては親子関係や子供の頃のエピソードに目がいってしまいます。芙蓉も葵も、かわいそうすぎて。しょう子ママももっと子供を大事にしてあげて欲しい、と思ってしまう親目線の私。そもそも、枕野一郎がそんなに大事なら遊び回らずに大人しくしてればいいのに、何か原因があるのかもしれないですけど。まぁ全体を通して根っからの悪人というのは草薙ぐらいしか出てこない感じです。

家族関係って色々複雑よなぁと納得したり。性格ってやっぱり生き方とか人生にも影響するよなぁとか思ったり。

 

ストーリーがとにかくドラマチックで、登場人物もみんな個性的で、漫画としては傑作だと思います。おすすめです。