あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

初の入院生活その8(5日目・退院)

いよいよ退院の日です。

朝食で病院の食事も最後。寂しいです。食後に併設のカフェから出前でアイスコーヒーをもらいます。久しぶりのアイスコーヒーは美味しかったです。

朝から私の診察があります。子宮の回復状態を診てもらいました。まだ血?の塊が残っているらしく、悪露は続きそうです。切開の縫合部分はくっついているとのこと。ひと安心です。結局どう切って、どこを縫われたのかわからぬままでした。トイレもシャワーもビクビクしながら行ったものです。貧血検査も問題なく、晴れて退院決定となりました。あぁ、名残惜しい。

退院検査の待ち時間中、他のお母さんと話していて当然我が子と同じ誕生日だし、入院中育児に苦労した仲間という親近感があり、会話が楽しいながらも今日で最後と思うと寂しい思いもあり。病気や怪我なら退院は喜ばしいですが、出産の場合はもっと入院したい気持ちになります。初産は特に。

次に精算です。42万円の出産育児一時金は直接支払制度を利用しました。入院時には保証金10万円を預けるのみです。今回、私は貧血や感染症に誘発分娩、個室指定でお金がかかり、赤ちゃんも抗生物質や黄疸治療で7万円程度オーバー。保証金から引かれて3万円弱の返金となりました。赤ちゃんの保険証はこれから作ります。

妊娠、出産と、やはりお金がかかるものだと実感しました。これからも育児にはかかるだろうなぁ、としみじみ。

病室の荷物を片付け、一部を親に持って帰ってもらいます。この時にうっかりオムツも持って帰ってしまい、赤ちゃんがおしっこした時に困って授乳室にもらいに行きました・・・。これからオムツとおしり拭きは常に必携です。

授乳室で「夜中も授乳頑張ってたんやって?退院しても母乳育児頑張って。大丈夫。」と励まされ、涙が出そうになりました。本当にお世話になり感謝の気持ちで一杯です。ナースステーションに行き、ベビーカートを返し退院の旨を告げます。忙しい中、一人の助産師さんが駐車場まで赤ちゃんを抱っこして見送りに来てくれました。

ありがとう、さようなら。この日気温は低めでもお天気は快晴でした。名残惜しいけど病院ともお別れです。この病院を選んで良かったと心から思いました。母子共に成長させてもらいました。まだまだこれからが本番ですけどね。

チャイルドシートに苦労しながら赤ちゃんを乗せて我が実家へ。もう自力でやるしかありません。覚悟を決めます。

この後、母乳や沐浴で苦労するのですが、また書けたら書いておきたいと思います。

出産・入院を振り返ってみると一生忘れない強烈な出来事でした。出産はとても大変な大仕事。陣痛の辛さが報われる我が子の可愛さ。育児の苦労。未知の体験を一週間で数多くしたわけです。そりゃ印象に残りますよね。

陣痛は半端じゃない痛みでしたが、痛みがないと赤ちゃんが生まれてこないので耐えられました。まぁ、耐えないと仕方ないのです。夫に立ち会ってもらったのも心の支えとなりました。陣痛の時、さすってもらうだけでだいぶ違います。感謝と、二人で頑張ったという連帯感がありました。

そして出産。今までお腹の中でゴニョゴニョ動いていた赤ちゃんが一人の人間としてこの世に出てきて、やっと我々夫婦もこの目で見ることができました。どうも初めまして、私がお母さんです。これからよろしく、って感じでした。これから親子、三人家族です。

出産って体験してみるとすごい!の一言です。

今までにない感動でした。人間の体って不思議です。私から人間が生まれるなんて想像もつかなかったのに。よくできてるなぁ、と感心します。

赤ちゃんはめちゃくちゃ可愛く、泣きわめかれて辛い時もありますが寝顔は天使。寝起きのモゴモゴする動きも可愛いこと可愛いこと。表情もコロコロ変わります。面白くて目が離せません。

親として愛情と責任を持って育てていきたいと思います。

上手く文章にするのは難しかったですが、書いておきたかったのです。まとまりない文章で申し訳ないです。

将来親子ゲンカした時にも感動を思い出してクールダウンできたらいいなと思います。

初めての入院生活 終わり