あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

『インサイド・マン』

 

映画「インサイド・マン」を観ました。

 

大学の講義で毎週スパイク・リー監督の映画を観た事があります。ゼミの先生がビデオをダビングして下さって自宅で観てから内容について話し合うというものでした。それというのもスパイク・リーの映画は人種問題をテーマにしているものが多い(ほとんど?)からです。

 

以下の作品は観た記憶があります。

スクール・デイズ School Daze (1988)

ドゥ・ザ・ライト・シング Do the Right Thing(1989)

モ'・ベター・ブルース Mo' Better Blues(1990)

ジャングル・フィーバー Jungle Fever(1991)

ゲット・オン・ザ・バス Get on the Bus(1996)

ガール6 Girl 6(1996)

ラストゲーム He Got Game(1998)

 

しかしながら、これらは人種問題について常に考えながら観ており、エンターテイメントとして楽しんで観れてはいなかった気がします。考えさせる映画だから当たり前ですけどね。勉強として観なければいけないという気持ちがあるとどうしても気楽に観れません。

 

インサイド・マン」は久し振りにスパイク・リーの監督作品、しかもエンターテイメント的な犯罪映画として絶賛されていたので興味を持ちました。

 

楽しんで観れる映画かぁーと期待して行きました。

 

内容は、面白かったです。犯人側と警察側のやり取りが緊迫感あり、人質全員が犯人達と同じ格好をさせられているという仕掛けが凄かったです。警察側と同様、私もどうなっているのか混乱しながら観ていました。

 

娯楽作品といえど、気楽には観れない映画です。台詞の一言一句に意味があるので、そこから推測して観ていかなければいけなかったようです。ようです、というのは私自身、終盤混乱してしまい観終わった後に友人に解説してもらって初めて「あーそうだったのか」と納得したからです。なるほどねぇという感じでした。でも最後まで楽しめました。裏をかいたつもりがかかれてたり。単純なトリックほど人間気づかないものなんだと思いました。

 

スパイク・リーがちょこっと野次馬の中などに登場するかと思って探しましたが、見当たらなかったです。しかし人物が滑るように進むシーンはお馴染みのやり方でした。なんだか、スパイク・リー健在なのだなと思いました。オープニングの音楽など、かなりインパクトが強かったです。セリフもだいぶスラング入ってそうでした。

(英語判らないのですが、何となく・・・)

 

このスパイク・リー作品は楽しんで観れました。満足です。

これから夏休みに向け、新作映画がいっぱい登場するので楽しみです。