あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

『トゥモロー・ワールド』

 

映画「トゥモロー・ワールド」を観ました。

 

SFアクション映画と言いながら、なかなか重たい映画でした。人類に18年間子供が生まれていない2027年。もうすぐ世界が終わるという絶望が人々を包んでいる中で一人妊娠した女性が現れて、その人類の希望となる母子を巡り争奪戦が始まる、みたいな感じですかね。

 

ストーリーどうのこうのより、映像が凄かったです。これはチラシもらってたんですが、そこにはこう書いてあります。

 

「観客はその場にいて、目撃者になるよう撮影した」というキュアロン監督の言葉どおり、本作は臨場感溢れる映像がみどころになっており、撮影監督はヴェネチア国際映画祭で高く評価され、見事にオゼッラ賞を獲得している。特に、クライマックスの8分間以上続く長回し(ノーカット)の映像は、観る者を緊張の限界にまで追い詰め、強烈なメッセージを心に焼き付ける!

 

そうなんですよね、まず「臨場感」。これはちょっとビビるぐらいでした。前に座ってた人も、ビクッ!てなってましたもん。私もなりましたけど・・・。車に乗ってる時に銃で撃たれるシーンなんか、リアル過ぎて心臓に悪かったです。爆破シーンも。じっと座って観てましたけど、観てて逃げ出したくなる場面がいくつもありました。私も避難!みたいな。

 

あとは「8分間以上のノーカット長回し」です。「観るものを緊張の限界にまで追い詰め」ってありますが、本当に主人公と一緒に移動してるような気分になります。(もしその場にいたら私は安全そうな方向に一目散に逃げていくと思います。そして、狙い撃ちにされて死ぬ気がします。わーありがちー。映画なら真っ先に死ぬ脇役レベルですね。)

 

何か爆破の後にカメラのレンズに血しぶきがついてるし!今までそんなレンズが汚れたままの映画なんて観た事ありません。ビックリしました。ハラハラどころじゃなくてもう緊張でキューと心臓が絞られる感じがしました。緊張通り越して、硬直です。撮影にはかなりこだわったのが伝わりました。カメラマンその他スタッフに敬意を表します。

 

最後の「強烈なメッセージ」は、とにかく新しい生命(=赤ちゃん)ってのはやっぱり人間にとって希望になりうるんだから大事にしようぜ!って感じでしょうか(違う?)。この映画みたいな将来になったら嫌ですねぇ。

 

余談ですが、昔ロンドンに7泊8日で旅行した事があり、その時に歩き回った場所が出てきてたので「おお!」と思いました。聖ポール寺院の近くのユースホステルに5泊した記憶があります。あとビッグベンの周りとバッキンガム宮殿辺りの公園は地下鉄代節約のために歩き回ったので道も覚えてしまいました。マクド探して歩いてたんですよね。かなり懐かしかったです。当時は同時テロなどもさほど警戒されてませんでしたが、今思うと地下鉄や2階建てバスが標的になると言われると恐ろしいです。

 

しかし今日は久々映画が観れて良かったです。

 

トゥモロー・ワールド 公式ページ