あるたま草

毒にも薬にもなりません。のんきな毎日のひとりごと。

まろ丸伊勢参り

まろ丸伊勢参り (角川書店単行本)

まろ丸伊勢参り (角川書店単行本)

夫が買ってきてくれた「まろ丸伊勢参り」を読んでみました。「しゃばけ」で有名な畠中恵らしいです。全然読んだことがないジャンル、著者です。

読んでみたら江戸時代のお伊勢参りの話でした。当時の風習、地理などが織り込まれています。東海道を越えて、川を渡って、雨なら傘をかぶって、旅籠に泊まって、という江戸時代に旅しているような気分になって結構楽しかったです。

主人公が人生に悩みながらも旅をする、というストーリーですがそんなに本人が悩んでいる深刻さはあまり感じられず、結末はハッピーエンドみたいな感じなので都合がいい内容ではありました。でも結局は、運もあるけれど、成功したければまずは努力をしないといけないよ、というメッセージがあったかと思われます。

江戸時代の旅なので、移動はもちろん徒歩です。ひたすら歩いて、時には馬を使ったり、川越えの人を使ったりと今の旅行からは考えられないですがその分見える景色も違うというのがなるほど、と思いました。

これは先月乗った近鉄電車(奈良ラッピング)

飛行機、新幹線の高速移動も便利ですが、鈍行もまた味があります。夫と青春18きっぷを使って在来線で静岡を東へ向かった時、あれは東海道本線だったか蒲原で「うおー、ここが久保田利伸の実家周辺かぁ!めっちゃ田舎!」と感動した記憶があります。また、それから過ぎて富士に近づくにつれて、窓から富士山が見えたのにはたいそうビックリしました。「えっ、えっ、富士山ってこんなにデカいん?めっちゃすごいやん!綺麗!」と興奮して急いで立ち上がり、ドア前に向かったのは私だけでした。至近距離で富士山を見たのは初めてだったのです。

富士山イメージ図

在来線なので、周囲は通学、通勤の乗客のみ。そこに日本一の立派な富士山があるのに、もう見慣れているので普通に携帯見たり、本を読んだり、寝たり、の風景が新鮮でした。夫もこの路線は乗ったことがあり、富士山を何回か見ているのでそんなに驚かなかったのです。

旅行者と地元民の温度差。これものんびり移動する旅ならではだなと思い出しました。

そんなこんなで、のんびり旅をしたいな、時間が欲しいなぁなんて思った作品でした。

国宝

映画「国宝」がとても面白いと職場の方々に聞いてはいたのですが、なにしろ上映時間が3時間を超えるというのに躊躇してはや半年近く。

kokuhou-movie.com

しかし、気にはなるので、まず図書館に予約を入れて、原作本を借りて読んでみました。

感想は、壮絶すぎて普通の人の人生とは全く異なるので、感情移入とかはは難しいのですが、目が離せなくて一気に読み終わってしまいました。喜久雄の人生、波乱万丈すぎません?俊介もたいがいですが。

芸の世界に身を置く歌舞伎役者、それは人間離れした面もありますが、それともう一方の人間としての人生と重なりあったり、矛盾したりで難しいなぁと思いました。俊ぼんが長生きしていたら、喜久雄の孤独も少しはましになったのかもとか思いつつ。ラストは、「えーっ」とビックリしました。なんか、気の毒に思ってしまうのは、私は一般庶民としての普通の人生から眺めているからしょうか。

いや、面白かったです。歌舞伎も奥が深いというか、大変な世界だと思いました。歌舞伎も、映画「国宝」も観に行きたくなる、原作でした。

クスノキの女神

クスノキの女神

クスノキの女神

クスノキシリーズの第二弾「クスノキの女神」も、すんなり読めました。

図書館に予約していた東野圭吾の「クスノキの女神」が届いたので、どんなんか読んでみようと思ったら、シリーズもので先に「クスノキの番人」という作品が第一弾とのこと。「クスノキの女神」はクスノキシリーズの第二弾だそうです。急いで図書館に第一弾を予約して、きちんと番人、女神、の順で読みました。第一弾の登場人物がまた出てくるので、第一弾から読むのをお勧めします。

ファンタジーではあるが、人間模様が面白いです。色んな登場人物が出てきて、番人で出てきた和菓子屋の息子も結構いい役で登場しました。主人公の玲斗がやや気が利きすぎるか、という違和感はありましたが。千舟さんは今後どうなるのか気になるところです。ラスト、一気に時期が進んだのでちょっと戸惑いました。もうちょっと千舟さんの思い、症状が進んでからの心の動きがあってもいいのにと思いました。

主人公の若者たちは気の毒な境遇です。男の子の父親も、梅大福作ってる場合じゃないぞ、お前がそもそも不倫していなかったら家族で最期までいれたんじゃないの、そもそも最後自分で決着つけようとするの何お前、と憤りました。

千舟さんが魅力的なキャラクターだったので、今後登場しないならちょっとクスノキシリーズの作品としての魅力が欠けるのではと心配します。玲斗だけだとなんか、ご都合主義的に動くのでキャラクターが薄い気がします。

東野圭吾がこの作品を元に絵本も描いたそうです。図書館とかで見かけたら読んでみようかなと思います。

少年とクスノキ

少年とクスノキ

 

クスノキの番人

クスノキの番人 (実業之日本社文庫)

クスノキの番人 (実業之日本社文庫)

久々東野圭吾作品を読みました。面白かったです。泣けました。

千舟さんがあぁいうお薬を持っているのは、将来への不安、恐怖、自分はもう会社にも役に立てないという思いがあったとしても、「人間全て生まれてきたら意味がある」と玲斗に怒った事と矛盾する気もします。強い女性だから、プライドとか捨てて、状況を受け入れて、のんびり余生を過ごす考えになったら腑に落ちるんですが。

でも家族のありがたさを実感しました。病院に入院する人ももう身寄りのない人が増えてきていて、そうした人は身元保証人がいなくて困るそうです。結婚、出産をしない人が増えているということは今後もそういう傾向が増えるでしょう。将来周りに迷惑をかけないよう、元気なうちから準備しておく必要があると思います。

いつものミステリーと違い、ファンタジー要素の強い作品ですが、楽しんで読めました。東野圭吾も歳をとって、なんか丸くなってきたのかなと感じました。

 

楽園の楽園

楽園の楽園

楽園の楽園

伊坂幸太郎の「楽園の楽園」が図書館の予約で順番が回ってきたので借りて読みました。一瞬で読み終わりました。2時間ぐらいで一冊読み終えられるとは。

意外な結末で「そうきたかー」という感想です。でも登場人物達の最後の表情がそんな感じということは、自然に戻れてホッとした、ということでしょうか。難しかったです。AIへの漠然とした恐怖を感じる作品でした。

殺し屋シリーズ書いてくれないかなぁ、と思っています。

あなたが誰かを殺した

あなたが誰かを殺した

あなたが誰かを殺した

人気の東野圭吾。図書館では予約しても1年以上待ちます。ざっと読み終えた感想を。

単純に面白かったです。一気に読めてしまいます。冒頭の各人物の印象が、ラストではガラッと変わります。大どんでん返し!上品なマダムも実は一番の曲者だったりとか。ただ、犯人の犯行動機のためにだいぶ犯人に関連するキャラクターを感じ悪くさせたなぁと思いました。そういうお家もあるのかもしれませんが。

加賀刑事は好きなんですが、今回は単純な推理マシーンみたいな司会進行役でした。

また新作出たら読んでみようと思います。

ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

図書館で予約しておいたのが届いたので、読んでみました。2024年1月出版です。東野圭吾は人気なので、予約しても順番が100番目とか200番目とかザラにあります。最近は新刊出してないのかなと思ったら、そうでもないようで。出ているけど、買わずに図書館で読もうとすると数年待たないといけなくなるということです。

短編集だから軽い感じで進むのかなーと思ったらなかなか複雑な話(お金持ちの未亡人の正体が実は、とか)だったり、婚活女性のコミカル?な騒動かと思ったら人生に関わる話だったり。元マジシャンのバーのマスターがうさんくさくて良いです。

面白くて一気に読んでしまいました。また新刊出たら借りて読もうと思います。

変な家

変な家 文庫版

変な家 文庫版

夫が買ってきた本が「変な家2」であり、どうせなら1から読みたいと思い、文庫版を購入しました。読み始めると、先が気になって一気に読んでしまいました。若者向けの軽いホラー?ミステリー?かと思います。ちょっと動機とか建築士の推理などが現実離れしているので、そんなに怖くもなかったです。現実感がないです。しかしお話としては面白いです。子供も気になっているというので薦めてみようかなと思います。

次は「変な家2」を読んでみます。

文庫版は映画版に合わせた表紙

映画にするには、うーん難しそうな内容。動機が、後継ぎ問題か何かから、そこまでしますかーという、読んでいて最後らへんは真相が気になるけど、でもそんなに納得のいく動機ではないので感情移入もできないというか。これを映画で描くのは難しそうです。観てないですけどそう思います。

プロ芸人選手名鑑

ファミリーレストラン・ハラダのプロ芸人選手名鑑 (ヨシモトブックス)

ファミリーレストラン・ハラダのプロ芸人選手名鑑 (ヨシモトブックス)

友人Dがファミリーレストラン(旧コンビ名:ジャンクション)のシャッセ―の原田さんが好きだったので、滋賀県住みます芸人として応援していたのですが、「ライブやるねんなー」「毎月やってるで」「チケット代安ぅ(1,500円程度)」「地味に頑張ってるなぁ」とか言う会話をしていて、ふと本を出している事に気がつき、プロ野球選手名鑑が2月発売されているし、なんか芸人の名鑑もおもろそうやしと思って買ってしまいました。衝動買いです。

一番芸人が色々いて面白かった時代(2012年発売)のもので、今は見られない芸人も多く。そして今活躍している芸人の若い頃の画像が面白かったりとクスッと笑えるレベルで面白いです。

プロ芸人選手名鑑

帯が雨上がり決死隊という時点で、もうなんか、昔懐かしい感じが。一冊持っていたら吉本芸人に詳しくなれます。だから何って言われたら回答できませんが。

777 トリプルセブン

777 トリプルセブン (角川書店単行本)

777 トリプルセブン (角川書店単行本)

最後のどんでん返しにびっくりです。人物像が最後に180度ひっくり返ります。なかなか面白くて一気に読めます。6人組の殺し屋は、誰が誰かよくわかりませんでしたが、結局みんな最後には…。

七尾と雇い主の微妙な関係、また乾と紙野さんの今後も少し気になりました。

面白かったです。